2017/4-8 映画感想まとめ
4月
トレインスポッティング ★3.5
若者と薬の話
若い時に感じる誰にでもある様な漠然とした不安や焦り、それによって生み出される刹那的な衝動をヘロインの力を借りて極限まで濃縮、増幅させた様な映画だった
それを滅茶苦茶にやるのでなくしっかりやっているのがこの映画の魅力だと思う
映像表現も考えられていて何気ないシーンもかっこよかった
5月
バグダッド・カフェ ★4.0
砂漠のど真ん中で捨てられたおばさんとそこでたった一軒のホテル兼カフェ兼ガソスタを切り盛りする夫が出てったおばさんの話
すぐ意気投合してわいわいというより排他的環境からじわじわ沁みてく感じ
大きい幸せな事が起こるというより小さな承認の積み重ねだ
それが積もり積もって幸せになる系の映画
何と言っても最高なのは砂漠特有のモヤのある風景、小汚い喫茶店の色合いや捉え方、どこか寂しい音楽
しゃくれたガミガミおばさんとデブのおばさんが最後には溌剌とした少女にすら見えて良かった
女の友情もの?なのかな?
シネマハンドブックの斎藤工のレビューで知ったのでありがとうという気持ち
6月
ベスト・キッド ★3.5
異国から来たいじめられっ子が謎のおじさんにカンフーを教わり強くなるぞ!王道な師弟モノで楽しい
何よりも中国をかなりエキゾチックな視点で撮っているのが良かった
外国人の視点から見たゴミゴミしているけど異国情緒漂う中国の捉え方で観ているといきたくなる
子供が結構細マッチョで体くらいの大きさのスケボ持ってたり、何となく洋風でお嬢様ぽい子とかでかわいい
師弟関係もよく喋るとかでなく修行シーンを沢山流して信頼感が伝わるのが良かった
ただ地上波放映だからか見逃したのか色々説明不足だなと感じる所も多く、その内ちゃんと全部観たい
7月
ホラー喰っちまったダ! ★3.5
カニバリズムコメディもの
ジャケットとタイトルで想像するままの内容で満足
目的が無くほぼシルエットが全裸の女が多く街を闊歩してる世界だしそれを食べるので最高
主人公の妻の表情と過剰な演技みてるだけで元が取れるくらい面白い
オチは謎だけどそれでいいよ!それで
人とダラダラワイワイ観ると結構楽しい映画です
ザ・セル ★5.0
人の夢に潜ることの出来る精神医療の技術を持つ人が昏睡の連続殺人犯の脳に潜り被害者の居場所を調べる、という話
“ヴィジュアルモンスター”ターセムシンの作る圧倒的画面の美しさ
怖くてドキドキする様なシーンですらも美しくてどこかエロい、インドっぽい音楽と豪華な美術が本当に凄いので是非これを観てトリップして欲しい
連続殺人犯をどこまでも強く癒す感じが観ていて浄化されました、DVD買ってよかった
8月
アンフレンデッド ★2.5
SkypeからFacebookからサイバー呪いお化けが!という話、丁寧に丁寧にクズ達を殺す
チャットや会話の同時進行なので字幕で追うと中々ノれない感じがする
パソコン画面で終始進行するのだが操作してる時間が退屈に感じた
後、幽霊の自殺原因の動画、確かに地獄だけど割りと引っ張られたのでこの程度かと思ってしまった
SNS世代が善悪の判別がつかずに面白い・面白く無いを何でもシェアする感じを揶揄してるのかなとは思った
割りと評判よりは悪く無かったと感じました
紙ピラッと見せた瞬間速攻自殺するの面白かったし何故か自分の命を盾にブチ切れる奴とか面白かった
ーーー
6ヶ月で6本
長い映画禁に耐えてよく頑張ったなと思いました
2017/3 映画感想まとめ
フリークス・シティ ★3.5
ゾンビとヴァンパイアと人間がギリギリ共存する街にエイリアンがやってきて、それをダシに三種族は大喧嘩!な話
オタクなゾンビとヴァンパイアな女の子と普通の高校生が手を取り合って解決します
楽しい
楽しかったが観た直後の感想書いてない…
のであまり分からないですね…
ラ・ラ・ランド ★5.0
ジャズピアニストのセブと俳優のミアが夢を目指して頑張る話
こういうミュージカルは歌うタイミングで現実に引き戻されがちだがいきなり最高に歌って踊って世界に惹き込まれた
ダンスシーンは煌びやかで色鮮やかだし、ミアの力の抜けた踊りとセブの力強い踊りがそれぞれのキャラクターを表していて良かった
2回目観たので字幕観ないで楽しめたし色々翻訳との違いで気付いて面白いとこもあったんだが映像と音楽が良過ぎるのに持ってかれて結構忘れてしまった
オーディション後のシーン、ミアがもしも(if)でしょって言ってるのにセブが頑として女優になった時(when)で言ってるの良かった
後freezingってのを寒くて凍える?みたいに長く訳してリズム合わせてた様に思う
もっと発見があった気がするのだが完全に思い出せないし上のも合ってるか自信ない
後ピアノでセブとミアが歌うシーンの歌詞、序盤のパーティのとこの歌詞とリンクしてるのかなと思った
ララランドは夢を追いかける話だけど夢は二軸あって片方を成功させて片方は諦めるってのがミソなのかなと、うまく言えないが
セッションの流れというか
最後の妄想シーン、夢は達成するから過去が輝き、その過去の中にもう一つの叶わなかった夢を束の間観る、みたいな構造だなと思ってサンドイッチみたいになってるイメージなのだけど相変わらずうまく書けない
モネ・ゲーム ★3.5
絵画収集が趣味の大富豪専属の絵の鑑定士は贋作を売りつける事で常日頃の復讐をしようと目論むが中々うまくいかず、というコメディ
コリンファース、アランリックマン、キャメロンディアスという豪華な布陣で話は綺麗にまとまっている印象
下品でしょーもない日本人が出てくるの好き
OPが丁寧なアニメーションで良かったしオチはちょこっとどんでん返しかも
オナラやゲップで笑わせに来るのめっちゃアメリカンだなと思った
高級ホテル内で下半身パンイチで色々誤魔化しまくるコリンファースが面白かった
よく出来てるけど少し物足りなかったかも
スモーキング・ハイ ★3.0
たまたま発見した殺人現場でレア物のハッパを落としたせいで身元が割れてしまい追われる身となった冴えない男と売人のドタバタコメディ
スッキリまとまってるようなまとまっていないような、コメディもそこそこ
だが道中でタイトル通り仲良い男たちがハイになってるので和む
そのおかげか観ていて緊張感とリラックスが交互に来るので彼等の心境を追体験しているみたいで面白いと思う
全体的なコメディがやたらホモ寄り(LGBT映画ではない)なので腐女子の人が好きそう(偏見)
田舎町で連続して起きる家族が家族を殺す異様な事件、警察官は最近日本から来た余所者が怪しいと考えるが…と言う話
長丁場ではあるが、話が何転もして色んな方向から観れるので余り長く感じなかった
特に自分としてはこれはゾンビものとしても観れると感じていて、実際にゾンビが現れるとしたら始めはこの様に田舎町の怪事件的取り上げられ方なのではと思った
しかしこの映画においてゾンビは主役ではない、ひたすら疑りあう人々と何を考えているか分からない國村が主役と言える
超然としているとも思える國村が疑う人々に追いかけられる國村が焦った表情を見せるシーンではガラリと印象が変わって鳥肌が立った
ラストシーンでまた印象が変わったのも良
朝食のシーン、韓国の人ってマジで韓国海苔とキムチ食べてるんだなと思った
子役が可愛いのに怖い時は怖くて演技が凄い…
湿疹みるシーンはぱんつが水玉でしたね…
なんて言うか実体の無いフワッとしたホラーって全然怖くないのだがコクソンの肉肉しい怖さは新鮮で良かった
とにかく観てと言いたい
ーーー
5本、ここから色々あって長い映画禁に入りました
2017/2 映画感想まとめ
2月1日
PK ★5.0
宇宙人のPKは地球に降り立った直後宇宙船帰還の為のリモコンを奪われ帰れなくなってしまう、地球でリモコンを探す最中彼は神に救いを求めるが同時に多くの疑念を持つ事になる
そんなPKに振り回されて少し良くなっていく人々や世界を描いた話
ISISや宗教差別などが近年多く問題になっているがじゃあ神とは何か?について、頭でっかちにならずに純粋な子供の様な視点で考えた作品であると思う
神とは何かは主題ではあるがそれよりもしっかりとしたハートフルドラマになっているので固くならずに見て欲しい
きっとうまくいくと同監督・主演であり変わり者が社会制度にまっすぐ立ち向かう所は共通していると言える この監督の作品はギャグや会話の細部にまで伏線を入れ、しっかり回収しきるのが魅力の一つで本作でも最後には全てが繋がって感動した
二時間半の長尺ではあるがしっかりと笑いがあり、ドラマが間延びせず破綻しない、音楽もしっかりと心情表現に使うので濃密
ダンスシーンがインド映画にしては少ないのも特徴だが、少ないダンスシーンは兎に角テンポよくカラフルで楽しいのでずっと見ていたくなる
最後のED曲ですらあーなるほどとなったしよく考えられてる
ヒロインはショートカットで活発でしっかりしてるのに詩が好きだし大事な所で内気になってしまう様な部分があって可愛い
シナリオ以外も沢山褒めたいのにちょっと書き過ぎたのでここまで
とにかく観たら分かるんですが最高です
2月2日
ストレンジャー・コール ★1.5
ベビーシッターに来た家には知らない人から15分おきに電話が、という話
ただ電話を受けながら家中を徘徊するのみで上映時間の殆どが過ぎる、無である
劇中の警察官同様観客にも何もする事は無い
ベビーシッターなのにベビーはほぼ出てこなく、終盤で子供居たのかよとなった
唯一の見所は電話の相手との戦闘シーンだが散々引っ張った割りには素手だし弱い、せめて何か武器使えや 先に死んだ人がいるなら殺されるシーンを撮るくらいのサービス精神は欲しかった
籠の中の乙女 ★3.0
三人兄弟は外は危険と誤った常識を教え込まれ家の中でのみ暮らすが長女は外の世界を切望するのだった
ひたすら奇妙なルールに支配された変な映画だ
同監督のロブスターに比べると少々間延びしてしまうが歪んだ親の愛情と到底理解出来ない子供達の予測不能な行動が観ていて楽しい
特に理解不能だったのが妹だ
叫びながら人形を引きちぎったり兄弟の膝を唐突にハンマーで砕いたりする
特に目的意識の無い(見えない)サイコパスなので観ていてゾワゾワした
個人的にはもっと長い時間軸で破綻の見えているこの家族の最後までを観たかったがラストは一応の破綻と言えるかな
2月5日
クリムゾン・ピーク ★3.5
幽霊が見える作家志望の女が結婚した相手は赤い粘土山の上のボロ屋敷の仄暗い過去を持つ準男爵だった
雰囲気的に高慢と偏見と幽霊って感じかな…?やっぱゾンビだこれ!ってなった
ゴシックな雰囲気と素敵なボロ屋敷の映像や登場人物が立ってて良いが伏線が分かりやす過ぎる
主人公目線での謎解きの様な話なのでもう少し展開が見えない方がドキドキ楽しめたと思うのだが結構序盤で先が分かってしまい残念
幽霊なのに割りと物理で倒せそうなのも少し…個人的にはシャイニングの腐れババァみたいなイメージ しかし雪山に赤い粘土がジワジワ浮き出たり、夜の館のシーンが緑と赤だけみたいになっているのとか恐怖シーンでドア何枚か開けた先の遠くの廊下を見せるのは凄く良かった、こだわりを感じる
好みでいうと割と好み
こういった映画での犬は死んだり場を搔き乱したりするのだが存在感があまり無い犬だった あとインモラル
2月7日
ミッドナイト・イン・パリ ★3.0
パリを愛する小説家の男が深夜のパリに行くとそこは彼の愛した時代になっていた
タイムスリップする中で今現在の良さを再確認していく話、割りとありそうで見ないテーマかも
ウディアレンの映画は初めてだが思ったよりあっさり風味
パリの町並みとロマンチックな音楽が良い
コメディだと認識していたが思ったよりドラマよりだ、主人公がロマンチストが過ぎると思ったがラストは良いには良かったのだろうか
響く人は響くだろうなと思った
沢山の過去の有名人が出てくるのが面白い、ダリがサイ好き過ぎる
2月8日
パプリカ ★5.0
セラピーのため夢の中に潜る機械が盗まれて夢がどんどん侵食されていく…
本当に夢の中にいるような鮮やかさやグニャグニャさ、連続性のなさをそのまま見れてリアルな部分はリアルに描きつつアニメならではの表現を混ぜ込んだ映像は無二であると感じた
特に妖精となったパプリカの木と戦うシーン、先程まで木の中の細かい繊維すら見えていたのに上に少し飛ぶと人間の形に見えるというところ
木もパプリカも大きさは変わってない様に描かれているが大きさが変わらなければ現実ではそんな事ありえない
理屈が通ってる様で通ってないのは夢そのものだった
ストーリーは単純に人の心の隙間や登場人物の成長を描いたSFドラマなのだが悶絶する様なアニメーションと何度も繰り返される平沢進の音楽の調和が素晴らしいので夢らしい夢が観たかったら寝る前に観て欲しい
2月9日
劇場版 ムーミン谷の彗星 パペット・アニメーション ★3.0
ムーミン谷に彗星が落ちるかどうか確認しに仲間達が天文台へ冒険に行く
ムーミン谷の住人は何というか常に危機感と倫理観に欠けて自分の事ばかり考えているのだが不思議と牧歌的だし、観ていて社会性を忘れられて幸せになれるので好きだ
南の島でバカンスの方がそのキャラクター的側面は強く好きだったのだが彗星はより危機的状況なので面白い
不安になるビョークのOPと彩度の低いパペットアニメーションが不思議な位の楽観性のある世界に連れて行ってくれる
癒しだ
スニフは特に自己中心的なのだが最も自分に似ていてモヤモヤする
金を払わずに買いまくった商品をやっぱり返品した分で何故か他の細々した小さい商品買えたシーンは最高だった
一切の金銭のやり取りがないのに買い物をしている
後は仲間が谷底に落ちてるのに具合悪いからうるさいってスニフがキレるシーン
2月11日
ゾンビーワールドへようこそ ★4.0
2月12日
ウォーキング・ゾンビランド ★3.5
2月15日
Dr.パルナサスの鏡 ★3.5
その鏡に入るとその人の想像の世界に行きそこで人は選択に迫られる事になる
ヒースレジャー遺作、撮影途中での彼の死の影響か、辻褄を合わせた様な部分が多く見受けられる
想像の世界は楽しいが空虚な空間があり、想像力の限界のある個人の妄想感があって良い
展開は個人的にはそうなっちゃうのか、という思いがあったがこれがヒースレジャーの死によりこうなったのかは不明だ
思ったより勧善懲悪だった
選択をする中で大抵の誤った選択は納得したが、暴力と母で母が誤りという選択があったのが個人的によく分からなかった
2月19日
新しいワタシの見つけ方 ★3.0
ちょっとワルな友達と付き合ってる優等生JDがひょんなことで馬の牧場の奉仕活動をやる事に、段々と馬が好きになっていくという話
所謂女性向け路線のドラマ系映画、主人公の女が段々ハッピーになっていく、テンポよし、爽やか、馬が綺麗 よく出来てるが物足りない
努力シーンが全て短いシーンのつなぎ合わせと爽やかな音楽っていう君の名は方式でこの映画の場合はトントン拍子に進み過ぎなのもあってアッサリさせすぎかなとか
安易に唐突に彼氏出来たりしなかったのはいいと思う…っていうかいい感じになってた男、友達の彼氏かよ!?ってなった
2月21日
モンスターズ 地球外生命体 ★4.0
定期的に巨大なモンスターが出現する中カメラマンは新聞社の令嬢をアメリカに送り届ける事になる、混乱した状況下でのロードムービー
まずこのモンスター、卵がキノコぽいし本体はタコだし黒くて光るので堪らない
しかし本題は混乱状況下での人間や癒し、現実などだ
カメラマンの彼の夢と現実、恵まれているかに思えた社長令嬢の垣間見える苦悩、二人が美しい自然の中淡々とアメリカを目指す最中で少しずつ歩み寄っていく様子が良かった
緊急時に割りと喚くタイプなのが少し腹立ったが二人とも基本的に大人なのでラストがほろ苦くてよい
社長令嬢凄い好み、セクシー
マッドボンバー ★4.0
娘の死からの逆恨み連続爆弾テロ男、恵まれた家庭にありながら強姦を繰り返す男、それを異様な執着で追いかける刑事の三人をメインに展開するサスペンス
兎に角派手では無いが静かに全員狂人で印象深い映画 優雅に音楽を流しながら爆弾を組み立て日常の様に持ち歩くのが面白い
爆弾魔が道端で言い掛かりレベルの文句と正義を訴え、言い掛かりな爆破を繰り返し正義を訴えるのが、こんな狂人いるよなって感じだ
何というかどれもこんな奴居ないだろレベルの狂人に感じないのが面白いのかも
今の時代ではあり得ない捕まらなさだがそこにドラマがあると思った
自分の妻を自分で撮った自家製ポルノを観て致しながら絶頂と共に爆破されるシーンとかいきなり死ぬほど似るモンタージュとか笑ってしまった
ーーー
15本観たらしい
2月に観た映画リストを9月に更新するの、虚無
映画感想『セブン』 ★3.5
セブン、異常連続殺人を追う引退間近のサマセット刑事(モーガンフリーマン)と熱血なミルズ刑事(ブラッドピッド)の話
フィンチャー監督の映画は気付いたら沢山観てるし、ゴーン・ガールやファイトクラブ、エイリアン3やパニックルームなど好きな作品ばかりだがフィンチャー監督だからという理由で観たのはこれが初めての作品かもしれない
フィンチャー監督の作品には独特の間がある
日常にあるちょっといいなと思った無機物をしっかり撮るような間で、美しさを感じつつもその静かさや物語の一時的停止にもどかしさを感じる
この作品においてはそのもどかしさが話に寄り添う様で没入感があった
うんざりくる連日の雨、人が沢山いるカフェや警察を嘲笑うかの様な事件の連続にだらーっと観ていた
しかし、突然の銃声に驚きつつもグッと引き込まれる
カメラワークは色んな角度から登場人物を撮り、躍動感のある神の視点になりつつ、犯人と対峙する意地と使命感と対峙する中で次第に大きくなる恐怖を描く、ブラッドピッドの名演技
この映画で一番好きなシーン
ラストがこの映画を有名にした最も大きい理由だろうと思う、ショッキングで突然終わる様な展開、中盤の突然打たれるシーンの様だった
ラスト数分で驚きと絶望に飲み込まれ、そのままスタッフロールを暫く眺めてしまう感じ
こういったラストが珍しいかと言うと今ではそうで無いが描き方は鮮烈で夜中に思い出してこの映画を思うと色々考えてしまい寝つきが悪かった
ラスト付近の犯人との長い対話シーンが少々説教くさく感じたものの残すもののあるサイコサスペンスの傑作と思う
2017/1 映画感想まとめ
1月4日
タキシード ★3.0
冴えない男がタキシードを着るとパーフェクトスパイに大変身する話
午後ローで適当に観てしまったけど真っ当にエンタメエンタメしてて楽しかったので皆で盛り上がりたい時に観たいですね、バイオテロって怖いなぁ
ちゃんとした観た直後の感想が手元に無く、少し忘れかけてる
1月8日
マジカル・ガール ★4.5
余命幾ばくもない少女の願いを父は叶えてやろうとするが物語は思う様に行かずみんな転がり落ちてく話
台詞の数は少なくどちらかと言うと音楽とかでダイレクトに伝わってくる感じでグルグルした
そういう話だからこそ面白いし観たかったんだがみんな幸せになって欲しかった
間の長い映画ではあるんだけどそこに何というか呼吸みたいなのがあって緊迫感が観ていて辛くなった
ただユキコが笑ったり父と以心伝心出来れば良かったのにと思う
己の死期を悟っているのか酒とタバコを強請ったりそれを許しちゃう父だとかが微笑ましかった
1月9日
映画 暗殺教室 ★2.5
先生をみんなで殺す
ちょっと飛ばし飛ばし観たのと原作を知らないので分からない部分が多いのだが洗濯物を畳みながら家で緩く観るには悪くないかなとは思った
ちょっとチープだけど成長青春モノだし高嶋がサイコ役だから良いと思う
1月11日
好きにならずにいられない ★4.5
四十代童貞で戦争オタクなフーシの現実での戦いを描く
殻に篭って幸せとは言えずとも平坦で穏やかな日々を過ごしていたフーシが周囲の圧力によって戦いを余儀なくされ、周囲の身勝手で幸福になったり不幸になったりするのが見ていて辛かった
殻から初めて出ようとしたフーシの献身ぷりは子供の様でだからこそつらい
似た様な生活を送っているので未来に起こりうる事かと思うとつらい、現実つらい
台詞は多くないがぼんやりとした色彩の無い映像が幸福な朝はカラフルに変わったりしていて映像で心象風景を描いていてよかった
フーシ自身が大きな感情の起伏を徹底して見せないのがよりらしくてつらくなる
あとメンヘラが無情すぎるし現実…現実…となる
小さな幸福を胸にしまって生きていこう
変にポップな宣伝するなよ日本の広報…
関係無いが女がストリップするシーンでWhat is love流れて笑ってしまった
1月12日
ロブスター ★3.5
45日以上独り身でいると動物にされる世界で生きる男の話
奇妙な世界観だしキャラクターは少し人間らしくない
説明はされてる様でされてない様なズレを感じる
淡々とした描写が多いが奇妙なズレが面白かった
今への皮肉というより奇妙な世界だとみんな奇妙になるんだなと思った
メイド服でお尻で致されるのがえっちだった
パートナーが居ないと駄目な世界というのは認識出来たが常に一緒にいなきゃ職質される様な環境、逆に一緒にいても子孫繁栄には繋がらない様な気がした
あと独り身で居たいなら同じ目的の奴と付き合ったフリしとけよと思う
1月14日
リザとキツネと恋する死者たち ★3.5
自分にしか見えない昭和歌謡の歌手が唯一の友達で行き遅れの日本好きのリザが恋する相手は次々と死んでいくコメディ
この映画の為に作ったというオリジナル日本歌謡に乗せてハンガリーで人がバンバン死んでく
メッセージとか爆笑シーンはないけどひたすら緩く楽しかった
オリジナル昭和歌謡歌手のトミー谷の歌や踊りが昭和歌謡ぽさも残しつつちょい今風みたいな独特さで見ていて楽しい
画面の色使いやテンポもひたすらポップだし
奇妙な世界観だが細かい所まで気を使った画面なのが分かって愛を感じる
あ、でも頑張ってみんな日本語で喋るシーン、割りとわかんないのに字幕つかなくてキレそうでした
あとMVのみのまとめみたいなのがDVDについてて嬉しい
1月16日
グッドナイト・マミー ★4.5
美容整形から帰ってきた母親はまるで別人の様でひたすら疑う双子のサイコスリラー
全体的にホラーなのに昼がどちらかというとメインで色鮮やか
淡々としてるのにひたすらドキドキしてしまう
少し不自然な場所もあるが全体的には余り気にならなかった
子供の扱いには気をつけよ
最初はジェイコブスラダーとかディアトロフインシデントみたいに顔が振動する系の化け物かと思ったら違ったのでクリーチャーとかそれ的なものは期待せずに…
悪童日記的でもあり、楽しかった、好み
どちらかといえばどんでん返し系だからレビューとか読まずに見て欲しい(矛盾)
1月19日
SPY スパイ ★5.0
愛するジュードロウの仇討ちに今まで内勤だったマッカーシーがスパイ活動をする
テンポが良く笑いとドキドキの緩急のあるよいスパイコメディアクション
強いハゲが人気なアクション映画業界に強いデブいいよねをぶち込んだ感じ
ステイサムがバカの役意外としっくり来る
二大かっこいいハゲのジュードロウとステイサムの共闘を期待したがそれはあんまり無かった
が、全然それが気にならないくらい事務方女子の活躍があって良かったよ…
実はステイサムの映画今までしっかり認識しながら観たことないからこれのイメージになってしまいそう…
ロスト・バケーション ★3.0
岩礁の上の手負いの女vsサメ
やはり設定的に現実的に考えると身動きが取れず少々退屈
演出は芸が細かいし映像も綺麗でどちらかと言えば海撮りたいんだなって感じ、サメはまぁ…
高IQでダラダラ進んだ後終盤唐突にIQ下がって盛り上がるのは良かった
明日は結婚式のはずがうっかり死体と結婚してしまいてんやわんや
ちょっとダークだが楽しげな歌と踊りと共に割りと報われない三角関係が延々続くしそのまま
こうするしか確かに無いけど普通に可哀想だし盛り上がらないなと少し思ってしまう
一応ゾンビもので腕とかうっかり取れちゃうのは可愛いし歌のシーンは楽しいのでまったり観ればいいかも
ラストシーンのベールが蝶々に変わっていくの、ストップモーションでやってるの凄すぎる…
まーでもコープスブライド、負けヒロインが普通に性格のいいキチガイだから仕方ないなと思う
ヒトラー最終兵器 ★2.5
ナチスが秘密裏に開発していたのはめちゃつよゾンビだった!仲間を助けつつ秘密を持ち出せ
どちらかというと軍事モノというか無双モノ、かっこいい軍人映画
全体的に画面が彩度落として白黒っぽくなっててチープさが隠れてかっこいいと思うが画面に派手さが無いのでちょっとダレる
とりあえず主人公がかっこよくてクソ強いのに部下を助ける為に必死でいい奴
俺たちはいつだって劣勢だろ!って言って壁に隠れつつ銃を捨ててナイフ持ってかっこいいポーズしてその後四人一気に斬り殺すシーン、好き、シビれた
ゾンビとの戦闘より対人が割りと多い
1月29日
エイリアン・プラネット★3.0
並行世界観測装置の故障で研究所ごと並行世界に飛ばされてしまう、その世界には恐竜にも似たエイリアンが…果たして生きて帰れるかという話
B級映画の割りにはモンスターもしっかりとした形で観れるし伏線回収したりキャラクター立ってて良い
場面の繋ぎ方がちょっと気になるのとBGMが何故か民族音楽っぽいのとが気になる
畳み方はちょっと雑だけどラストシーンの見せない感じとかヒロインは助かるみたいな風潮への皮肉が効いてて好き
並行世界なのにそれらしい描写があまり無いのが残念だがロケ地とか考えるとこれが限界かなとか
予算が少ない中でどう面白く出来るか、みたいなのは割りとちゃんと考えて作られてるし午後ロー感覚で観るとしっかり面白い映画なのでオススメ
1月31日
ミスター・ノーボディ ★3.5
引退を考える凄腕ガンマンにノーボディと名乗る若者が付きまとう話
全体的に凄い男のコな話だ、プライドとは、かっこよさとは
後は歴史や時代の流れとかがテーマかなと
メインストーリーよりノーボディのサブストーリーが多くてご機嫌な音楽と展開が楽しい
鏡が沢山ある見世物小屋みたいな所で戦うシーンとか回る人形で戦ったり良い
正直ノーボディは自分から観るとキチガイなんだけど憎めなくて観ていて楽しい
最後の沢山の相手と戦うシーン、ちょっとイージーライダーのLSDキメてるシーンみたいだった
レッド・サン ★2.5
刀届けに来た三船侍が西部劇で大活躍!三大スター!って話
この時代の映画よく知らないから出てた人みんな他でも観た気がしたけど出てなかった
適当に観てしまったからアレなのだが三船侍が服を脱ごうとするソープ嬢に「わしを先に脱がせろ」ってかっこよく言い放ったのが最高だった(吹き替え)
ドクター・ストレンジ ★3.5
指が動かなくなった傲慢な名医が指の為の修行の最中にヒーローになる
現実を超越したかのような映像が兎に角ど迫力で凄い、バトルシーンの映像は一部除いて殆どどーなってんだこれって出来、凄過ぎる
観るともう先生用の分度器とかで戦いたくなる
空飛ぶマントかわいい
ただ、映像や能力がすごい割りに登場人物は小賢しくて良くも悪くも人間くさいのがちょっぴり
空間歪ませて転ばせる程度だったり、ラストの解決方法もちょっとずっこけてしまった、あと黒人
コメディシーンは楽しいし凄過ぎる映像を軽いノリで楽しむ独特な映画だ…
ーーー
更新しようしようと思っていたら3月になってしまいました
遅くなりましたがあけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします
ミニシアター系映画で観たいのを溜めていて一気に放出しましたが、マジカルガール凄い良かったです…強烈ですね…
他のもこの辺りに観たのは面白いのばかりで幸せでした
去年何本くらい観たのか数えておらず気になったので記録しておきます
今月:15
16年12月映画感想
12/3
クリスタル・ボイジャー ★5.0
ピンクフロイドと共にひたすらスローモーションの波を観るサーフィン映画
波、無限に見れる、いい音楽と映像で最高
前半は撮影者のサーファーのドキュメタリだがインタビューは少なくひたすら楽しんでる映像と凄すぎるDIY、音楽も良い
死ぬ程リラックスした
波の中や外から波のチューブ内を写すのだが、波が壁のように出来始めて光を透かしていたり、空気や空を食べるような波だったり、波を終えた後の雨のような雫がひたすら美しい
海や波に対する畏怖を覚える
映像と音楽が最高だったら最高だよねを体現した映画
凄い良かった
12/4
ネクター ★2.5
約二十分の未公開短編、少女が森の塀の中で全身から蜜を出すおば…お姉さんの世話をする話
監督のテーマにある年齢層とは外れているものの、静かで暖かい色の世界で少女性を失う様子が描かれている
エコールと違い、直接描写が多いので少し気持ち悪いけど分かりやすい
特別よくはなかったのだがこの監督作品を観るなら事前に観ておくと分かりやすいかな?と思った
エヴォリューション ★4.5
孤島の島には少年と女しかいない話
めっちゃ変態だし綺麗で怖くて最高だった
エコールとは対照的に海の音や石だらけの地面を蹴る音から始まったのが少年的で良かった
島の建物とか海が凄い綺麗だ
病院のシーンからは普通にホラーで怖いのが良い…
これは主人公ニコラの思春期に感じる異性への気持ち悪さや生命に対する畏怖、それからの脱却、進化を描いていてニコラの脳内のイメージの話だと思った
この場合のニコラは多くの人であるかも知れないし一人の話でもある、主観的な世界みたいな
海産物による暗喩とかいっぱい出て来てキモいし良い
12/7
ダークネス ★2.0
障害者の息子が旅行先でよからぬものを家に連れて帰ってきた、どうするケビンベーコンという話。
怖いシーンは予告編で使われているところくらいで、
どちらかというと家族のゴタゴタがメイン。
最後もお前が戦うんかい!って感じでベーコンも居るだけだったし、
ホラーとしても幽霊とバトルするものにしても中途半端でうーんという感じ
12/14
死霊館 エンフィールド事件 ★3.5
死霊館シリーズは通してみてるはずなのに、毎回割りと筋は覚えていない…
怖いシーンが毎回斬新で面白いと思うのですが、観た直後に
あまりメモを取ってないので覚えていない…
全体的に死霊との対決は君の名はっぽかったですし、
おじいさんの霊やあからさまなとがった木など
前作よりポップな方向にきたと思います。
12/18
ファンタスティック・ビースト ★4.0
魔法獣マニアが英から米に上陸しててんやわんや
割りと何でもアリじゃねーかもうこれっと最後で思ってしまったが全体的にはキャラクターもいいしよく出来てて面白かった
キャラクターがみんなハリポタと違って大人だからドラマが展開しやすそうに見える
売れたら続編出るだろうけど戦いばかりじゃなく色んな場所に放浪する感じになったらいいなーならなさそう
主役の人、いい人そうだけど何考えてるか分からないのが絶妙にうまい
後心読める人めっちゃ可愛い
サイの魔法生物をカバンに入れようとするシーンが好きだった
ハリポタは二つ目までしか観てないけど結構毛色違いつつも世界観は共有してる感じだし楽しいかと
あとなんか舞台は昔のアメリカだけど全体的な映画の雰囲気ちょっとイギリスぽい
12/27
26世紀青年 ★4.0
このまま交配が進むとインテリ層は子供を作らず、下層ばかりが子供を作るために人類はみんな馬鹿になってしまう!という未来を描いた皮肉の効いたSF
タイトルがパロディなのにしっくりくるくらいで未来の人類はゲータレードを植物にあげて植物を枯らしたり、映画館でケツだけの映像で大喜びしている
映画のIQも未来人に合わせるため、下品なギャグが多めではあるがキッチリ世界観を描いているのでちゃんと笑えてちゃんとハラハラドキドキ出来る映画になっていると思う
好き
後、前に残していた去年の映画まとめ
個人的な今年の映画ベスト5
1. エクスマキナ
2. オデッセイ
3. 高慢と偏見とゾンビ
4. エヴォリューション
5. デッドプール/ゴーストバスターズ/シンゴジラ(同率)
公開年度公開でないもので今年見たベスト5
1. 不思議惑星キンザザ
2. アマデウス
3. トゥモローワールド
4. 英国王のスピーチ
5. クリスタルボイジャー
初回視聴以外は除く
思い返すと他にももっといいの沢山あった気もするのですが、去年は映画観た本数の割りに当たりばかりだったので難しいです。今やるとマジカルガールとか入るかなと
あと振り返ると自分の★が気分次第でアテにならない事に気付いたので改善していきたいですね…
遅くなってしまいましたが今年も適当にやっていくのでよろしくお願いします
16年11月映画感想とホドロフスキーの虹泥棒
11/15
ウォーム・ボディーズ ★4.5
ゾンビが人間に一目惚れで恋する
真っ当にゾンビ?映画かつ恋愛映画だった
少し懐かしい音楽や画面の色使いでの心情表現が見事で爽やか
罪悪感を感じながらも元彼の脳を食べて記憶を追い、吐いちゃうシーンが好き
飛行場暮らしも飛行機暮らしも憧れる
お互いに戸惑って探り探りの異種恋愛いいよね…
しかし最終的に敵がゾンビの進化系のガイコツになってしまったのは残念、構成上仕方ないとは思うが
ニコラスホルトは顔色悪い役似合うね
ヒロインが可愛くて芯が通った優しい性格で惚れるのもやむなし
11/19
ヌイグルマーZ ★3.0
愛する姪を助ける為宇宙からやってきた綿状生物とロリータが合体変身しゾンビを倒し平和を守る!
井口昇というよりもう濃厚に大槻ケンヂという感じで中学時代ハマっていた身としては少し恥ずかしくなる映画だった(悪い意味でなく
中川翔子のダバダバ走りが一生懸命で応援したくなる
中川翔子と武田梨奈を存分に使った割りにはチープかつ話もご都合感があるが翔子ちゃんの必死さとすこしアホな勢いのある展開でスッと観れる
ゴスっ子片腕マシンガール、赤ちゃん人間、男装の麗人、死霊の阿波踊り、おっぱいビームと見所満載だ!
ホドロフスキーの虹泥棒 ★3.5
盗みで暮らす老人が恐らく莫大な遺産を相続するであろう金に執着のない老人を下水道に匿う話
ホドロフスキーにしては大衆エンタメに寄ろうとしたのかというくらい主人公がまともで話も繋がっている
しかし大半の人物はキチガイで会話が成立せず、めちゃくちゃ面白い
まぁエンタメに寄ろうとした説は自論でしか無いが大衆には売れそうにもない
ホドロフスキー入門に見るには魅力にかけるが他の作品を観てからだと面白い
子供にレンガで殴られて死んだ女を通り過ぎに労ったと思ったら、直後に変な骨の歌を歌いながらさる大男が笑った
老人同士の友情物語という筋だが片方が会話が成立せず、ひたすら尊大な奴なので最後の最後まで友情があるのか分からず面白かった、しかも放ってくるパンチが唐突だしガチな奴
フリークスや金かかりすぎ映像、変な衣装、何故か黒くなる、死んだ魚とカモメ、群れをなす動物などのホドロフスキーらしい記号は多い
11/23
ロンドンゾンビ紀行 ★4.0
おじいちゃん子の孫達がおじいちゃん助けたさに銀行強盗・ゾンビ退治をやりまくる話
適度なコメディと個性豊かなキャラクター達が楽しい、特に老人ズ
想像では老人ズメインかなと思っていたが孫達の話と同時進行してく感じで緩急があってよい
かっこいいおじいちゃんいいよね
ロンドンと名前付くだけあってロンドン味が感じられる
二階建てバスでのゾンビからの逃走いい…
ミッキーのコンテナ暮らしも何だか羨ましかった
欲を言えばおじいちゃんアクションがもっと見たかった
カタナを割りと使って倒してるのは嬉しい
11/27
アイ・アム・レジェンド ★4.0
一人ぼっちのウィルスミスがゾンビウイルスと戦う
ウィルスミスの優雅なニューヨーク丸ごと一人暮らしは寂しさと楽しさがあって羨まし良い
犬や物を人間かの様に扱い慈しむ事で孤独感を強調させ良い
だが最後の最後で突然ウィルスミスが豪速球で伝説になって振り落とされた
あの展開ならもう個人的には伝説にならなくても良かったし意味ありげなゾンビ的なものへの研究描写の積み重ねが何にもならなくて悲しい
でもそこまでが凄い良かった
首を絞める力を込め続けてそのまま糸が切れた様になるシーンとか好き
衰退の美学をビシビシと感じた
もう駄目なのを主人公はもう分かってたし信じてたけど諦め切れなくて、毎日ルーチンをこなし狂わない様に楽しく過ごすってのがもう最高
ロメロのゾンビだって一番良かったのは終盤でもうまともに出れないショッピングモールなのに優雅にダンスを踊るシーンだ
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全然映画観れなくてつらいですね…
ホドロフスキーの虹泥棒はこれ観た直後の感想なのですが
色々考えていたらふわっとした感想がいっぱい出てきたのでまた書きます。
ネタバレを多く含んでいるので観た人は続きへどうぞ。