2017/10 映画感想まとめ
ザ・コンサルタント ★3.0
高機能自閉症の男が昼は凄腕会計士、夜は凄腕殺し屋としてやっていく話
主題はそれそのものではなく自閉症などの社会と隔離された存在がどうやって人と関わっていくかという所にある、あらすじからはイメージのつかないハートフル系な終わり方
何というか個人的にこの映画は盛りすぎ感が否めない、一連の流れは分かりやすい様になってはいるもののサブストーリーが繋がった様に感じる
しかし夢があっていい話だ、障害がある人にも周りからの多大な協力や評価があってそこから社会への糸口が掴めるというか
現実もこうであればよいね…
他の方の書いたレビュー読んでなるほどと思ったのはベンアフレックは感情豊かな方では無いから今回はハマり役だったということ
どことなく常にぽさがあって良かった
アナケンドリック、意識して見てはいないのだがいつ見ても役が良くて段々好きになってしまうな
ザ・ガーデン ★2.5
連続性のない短い映像と音楽が延々と続く映画です、生涯で見た映画で最もストーリーがない、流石に全部観るのはきつい
テーマは宗教・LGBT(Gより)だと感じました
砂場でキノコを摘む女がいると思ったら、海辺で男二人が性行為を始め、暗がりにいる女が突然絶叫する、みたいな感じで万事進む
首吊った男を揺らして踊るオカマっぽい男が神とクレジットカードに感謝する歌を歌うシーンが好き
マルティンシュリークのガーデンが観たかったところ間違えた
こういう伝わりにくいけど好きなの撮った感じで、好きに撮らせて貰えて劇場で公開出来るのは幸せだろうなと思う
Mr.タスク ★4.0
セイウチに異様な執着を示す老人の家に行ったらセイウチ人間にされてしまう、という話
少しずつ改造されるのかな…?と思いきや、序盤以降はサクッと改造される
改造後の姿や改造による絶望感が生々しくエグい
こうなったら詰み、という肉体改造が丁寧に描かれる
似た話で有名なのはムカデ人間だが比較すると改造後の絶望や生活が丁寧に描かれていたり、救出サイドも丁寧に描かれているという所
ラストまでセイウチオタクの老人はトチ狂ってて面白かった
某有名俳優が出るのが話題になっていたがAIなどで有名な子役の成長後がナイスギークで良かった
マグニフィセント・セブン ★3.5
七人の個性的なガンマンが貧しい村を守る為に大軍に立ち向かうという西部劇
個人的な問題であるのだが七人全員がしっかり把握できなかったので気付いたら減ってた…劇場で観たらもう少し違ったかも
全体的にかっこよく、荒くれ者達がただ正義の為のみに命を燃やすのがシビれた、よいエンタメ
凄腕ガンマンに色々な作戦も加えて大軍相手でも何とか勝ててしまいそうな感じが見ていてハラハラ出来て良い…仲間集めパートもどんどん集まってくるのがテンポよくて楽しい
前日に怯えて逃げたけどやっぱ戻ってきてからのラストがかっこいいのでグッドナイトが好き、名前もかっこいい
スイス・アーミー・マン ★4.0
無人島に打ち上げられた男が見つけたのは便利な死体、これを使ってやっていくぜ、という話…予告の上では
正直ネタバレをまず話してから感想を書きたい
死体を使ったサバイバルは大体序盤のみで中盤は人生・社会・愛とはという内容についていい音楽といい映像で観れる、そのままMVにしたいくらい
主人公がジャングルで作った手作りの文明、最高
とにかく予告編観た時も思ったが変で形容し難い内容である、個人的に好きだけどおすすめ出来ない
お前思ったよりそうなるの早いな、とか思う
最後は絶望の中に救いのある様なオチなのだが、この状況(絶望)への持ってき方が少し雑過ぎて興醒め
やりたい事が多過ぎていっぱい詰め込んだ結果とは思うのでラストで興醒めしても好感がある
凄い良かったとはあまり言えないけど作った人がまた新しいの撮ったら観に行っちゃうと思う
JM ★3.0
データを頭の中に入れて運ぶ運び屋とそれを追うヤクザの話
この時代、和を取り入れたSFが多く感じ、過去の日本はそれだけ勢いがあったんだなと思った
今は中国がその位置な気がする
若い頃のキアヌVS北野武、不思議な組み合わせ
古いSFなので命がけで運ぶデータ容量が小さいし暗号はFAX送信
レトロフューチャーな感じが楽しい
ブラウン管テレビをガタガタに山積みの場所とか滅茶苦茶かっこいい
VRしながら一人でモゾモゾやってるキアヌは普通に面白かった
演技は全体的に拙い感じもあり、話にポンコツさを感じたりもしますが、それも味だった気がします
キアヌが普通に我儘で面白かった
武器人間 ★2.5
よくある戦時下の秘密実験もの、人間の頭おかしくして武器つけるぜ!
一般的にこういった映画では敵のデザインは一種類だったりするのだが様々な改造人間が出てくるのが本作の魅力、どれも無骨でかっこよくて愛を感じる
POVな所為でしっかり見れないのが残念、逆にその方がよく見えるのか
登場人物達、特に主人公の性格が九割クソなので安心して殺戮シーンを観れる
こういう主人公は後々から理由付けみたいなのが加えられるものだがそれもだからってこんなクソな振る舞いである必要が?となった
POVは最初は苦しく感じたが鏡で撮ってる本人映ったり面白かった
若干テンポが悪くてきつかった
ゲット・アウト ★4.5
白人の彼女の家に挨拶に行くのを不安がる黒人の彼氏、案の定彼女の家はどこか変で…という話
単純に凄いよく出来てて面白かったので、なるべく事前情報無しで観て欲しい
音楽や画面(タイトルの出方好きだった)、演技や演出がしっかりしていてテンポも良かった
特に女性陣の演技良くて彼女役の声色だけ変える喋り方とか大きな表情変化なく雰囲気変えるところ凄い、メイド役もこわい
結構ドキドキしながら観てたので、主人公の友人のパートで息継ぎしてた
コミカルだけど有能なのいいよね
結構トンデモな設定ではあったが最後の勢いとか考えると気にならなかった
鹿の剥製タックルとか終盤クソ強いとこ楽しかった
あと一般的な差別のイメージは貶したりとかだけどこの映画では違うパターンの現代風な差別の気持ち悪さみたいなのがよく表現されてて良かった、色んな人に観て欲しい
ハドソン川の奇跡 ★3.0
街上空での飛行機の両エンジンの停止、そこから不可能と言われるハドソン川への着陸を果たし乗客の命を救った実在の事件を扱ったもの
これだけ書くとアツい飛行機モノな気がしますがどちらかと言えば本作はその事件の後の騒動を中心に淡々と描いた作品になります
ハドソン川への着水は危険行為であって結果は良しにしてもパイロットに問題があるのでは?と非難にさらされ続け…みたいな話で心が苦しい
勿論事故のシーンも回想であるんですがドラマチックさは押さえ気味で必死だけど冷静なトムハンクスと噛み合ってて良かった
副操縦士がコミカルで救われた
最初はえっもう事故終わったん!?みたいな感じからぐったりしていき最後にスーッと気持ちよくなってほかほかしながらエンディングをみれた、見事だ…
イーストウッドの映画はいつも見事だとは思うが映画に非日常を求める自分には登場人物の心理描写がリアリティあり過ぎてつらい、匠の技だ…(つらい)
航空業界は関心があるので観て良かった
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11月中に更新って言ってたのに12月になっちゃった…
年内にどうにか全部書ききってブログ納めしたいところです
今月:9
今年:58